公益社団法人北海道私立幼稚園協会

令和7年度 北海道幼稚園教諭中央リカレント・冬季教員研修会


【日時】令和8年1月8日(木)9:45~15:30
【会場】ホテル札幌ガーデンパレス (札幌市中央区北1条西6丁目)
【定員】会場参加:500名・オンデマンド配信視聴:定員上限なし
※オンデマンド配信は後日録画映像の視聴となります。オンライン(ライブ)配信は実施いたしません。
【参加費】会員2,200円(会場参加・オンデマンド参加とも1名につき)
【内容】
 ・受付   (   9:15~  9:45)
 ・開会式  (   9:45~10:10)
 ・基調講演 (10:30~12:00)
 ・分科会     (13:30~15:30)
  
 ※開催案内は各園にお送りしておりますので、必ずご確認ください。
 ※基調講演・分科会の詳細は開催案内または下記をクリックしてご覧ください。 


講師:保育の専門性研究所 所長(元東洋大学 教授) 高山 静子 先生
〔テーマ〕
「子どもの把握と理解~その子を本当に理解したい保育者のために~」

 (研修俯瞰図番号:C2・文科省マネジメント分野該当)

〔講演概要〕
 保育は子どもの把握と理解から始まります。しかし、子どもの背景が複雑化し、特別な援助を必要とする子どもが増加しています。
 把握することで子どもを理解し援助しやすくなること、保育者が把握する多様な視点、保育の中で子どもを把握する方法、子どもの感情や行動等に影響を与える要因等をお話します。日々、無意識に行っている保育の行為や判断を、保育者独自の「専門性」として再認識していただければと思います。



〔高山 静子 先生 プロフィール〕
 子育て中に保育士資格を取得し、保育士に転職。その後、保育士を退職し、福岡市で保護者とともに地域の子育て支援に携わる。九州大学大学院人間環境学部にて教育学の博士号を取得し、2008年(平成20年)より保育者の養成及び研究に従事する。2013年(平成25年)4月に東洋大学に着任。福祉社会デザイン学部子ども支援学科及びライフデザイン学研究科生活支援学専攻の教授を務め、2025年(令和7年)3月に退任。現在は保育の専門性研究所 所長を務め、全国で数多くの講演を行っている。
(著書)※一部抜粋
・「改訂 環境構成の理論と実践-保育の専門性に基づいて」(郁洋舎2021年3月)
・「改訂 保育者の関わりの理論と実践-保育の専門性に基づいて」(郁洋舎2021年3月)
・「保育内容5領域の展開-保育の専門性に基づいて」(郁洋舎2022年7月)
・「子どもの把握と理解-保育の専門性に基づいて」(郁洋舎2024年9月)
その他著書多数

講師:保育の専門性研究所 所長(元東洋大学 教授) 高山 静子 先生
〔テーマ〕
「保育者の関わり~相手が子どもでも保護者でも同僚でも」

(研修俯瞰図番号:B2・文科省マネジメント分野)

〔講演概要〕
 遊びが幼児教育になるには、物的な環境に加えて保育者の豊かな言葉が欠かせません。これまで保育は個人の資質や人間性で行うものと考えられ、子どもとの関わり方を学ぶ機会はまれでした。しかし、保育者の関わりは専門性であり修得が可能です。
 本分科会では、相手が子どもでも、保護者でも、実習生でも共通する関わりの専門性をチームで修得する方法を実践的に学びます。また、保護者から信頼されるコツについてもお伝えしたいと思います。



〔高山 静子 先生 プロフィール〕
※基調講演参照

講師:札幌国際大学短期大学部 幼児教育保育学科 教授 深浦 尚子 先生
〔テーマ〕
「遊びを通して広がる子どもの発達-保育者ができること」

(研修俯瞰図番号:D4)

〔講演概要〕
 遊びが子どもの発達に果たす役割を科学的視点から理解することで、保育の質を客観的に高められます。それは、遊びは楽しい活動というだけではなく、認知・社会性・言語・情緒・身体など多領域の発達を促す重要な活動だからです。それらを踏まえて、保育者が日常の保育で発達を促すための具体的な関わり方を学ぶことで、子どもの発達の可能性を広げられます。発達の可能性を広げる保育実践についてお話しします。



 〔深浦 尚子 先生 プロフィール〕
北海道大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学
札幌国際大学短期大学部 幼児教育保育学科 学科長・教授
全国保育士養成協議会 常任理事・北海道ブロック協議会会長

講師:前 札幌第一こどものとも社 代表取締役
   札幌国際大学 非常勤講師 藤田 春義 先生
〔テーマ〕
「実践から学ぶ 絵本から発展する保育活動」

(研修俯瞰図番号:B3)
※参加者は自身の大好きな絵本を一冊持参してください。

〔講演概要〕
『こどもと語り合う道具 絵本』(庭しんぶん編)を参考書として用い、第1に絵本を読むまでのアプローチ、絵本の持ち方、読み方。第2に絵本を読む目的を明確にします。第3からは発展する遊びの数々の実践を紹介します。第4は子育て支援への絵本の活用です。また、各自大好きな絵本を1冊持ち寄ってください。ペアになって互いに一押し絵本の紹介ワークショップをします。とにかく楽しい内容にします。「だって、絵本は楽しいものだから」



〔藤田 春義 先生 プロフィール〕
1954年秋田県生まれ。大阪社会事業短大専攻科卒業。
むかわ町にて保育の仕事を6年余り経験し、その後、札幌第一こどものとも社代表取締役。
1996年に絵本とおもちゃの専門店「ろばのこ」を立ち上げ、育児教室を開催してきた。2000年より絵本や伝承のわらべ唄、子どもの遊びについてセミナーを開催。
現在は北広島かおり幼稚園理事、保育教諭、保育アドバイザー。札幌国際大学非常勤講師。また、月刊「庭しんぶん」掲載「はるよしさんにきいてみよう」のコラムが好評連載中。家族は妻と7人の子ども、孫13人。北広島市在住。

講師:名寄市立大学 保健福祉学部社会保育学科 講師 奥村 香澄  先生
〔テーマ〕
「仮想事例から読み解く 発達障害の幼児と保護者にかかわるコツ」

(研修俯瞰図番号:D3)

〔講演概要〕
 近年、保育現場では気になる子どもや発達障害の診断を受けた子どもが増えています。日々、試行錯誤しながら対応しているものの、上手くいかないこともあると思います。本分科会では、仮想事例を通して、自閉症スペクトラム症や注意欠如・多動症の子どもの対応、その保護者とのかかわり方について深めていきます。明日から実践したくなるようなちょっとしたコツ(支援方法)をお話しします。



〔奥村 香澄 先生 プロフィール〕
筑波大学大学院人間総合科学研究科障害科学専攻博士後期課程修了。障害科学(博士)
臨床発達心理士SV、公認心理師
現在、名寄市立大学保健福祉学部社会保育学科 講師

講師:北海道教育大学 教育学部札幌校 社会科教育学研究室 講師 村越 含博 先生
〔テーマ〕
「駆り立てられるように学ぶ子ども~体験がもたらす 子どもの本気~」

(研修俯瞰図番号:E2・文科省マネジメント分野)

〔講演概要〕
 子どもが主体として何かをしているというのは、子どもが何かに真剣になって向き合う時だと考えられます。遊びでも学習であっても、子どもが没入している時というのは、主体性を発揮している場面といえるでしょう。この分科会では、皆さんが行っている日々の保育にみられる「子どもの豊かな体験」と「学び」の意味について、小学校での取り組みやその理論を紹介し、ご自身で意味を見出してみるための視点の獲得を目指してみたいと思います。



〔村越 含博 先生 プロフィール〕
北海道教育大学札幌校 社会科教育学研究室 講師/専門:社会科教育・教育方法・総合的学習
1976年北海道生まれ。2000年から2022年まで、北海道内の公立小学校で教諭として勤務。社会科・総合的な学習において、子どもの「生活」や「社会」との関わりを重視した授業づくりに取り組み、探究的な学びを支える実践を積み重ねてきた。
2019年に北海道教育大学大学院研究科学校教育専修を修了。2022年より北海道文教大学子ども発達学科にて教員養成に関わり、2025年からは北海道教育大学札幌校・社会科教育学研究室に所属。子どもが社会とつながる力を育む教育のあり方を研究している。
令和3年度には、感染症をテーマとした授業とICT活用の実践が評価され、北海道教育委員会より教育実践表彰を受賞。また、北海道学童保育連絡協議会の放課後児童支援員認定資格研修講師としても活動し、地域の子育て支援にも貢献している。
社会科教育の視点から、幼児期の「遊び」や「生活」活動が、子どもたちの社会的見方・考え方の芽生えにつながることに注目し、幼児教育と初等教育の接続についても研究を進めている。

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参加・運営について-留意事項-

新型コロナウイルス感染症は5類に移行しましたが、研修会の参加にあたっては、一定の感染防止対策へのご理解・ご協力をお願いいたします。