公益社団法人北海道私立幼稚園協会

令和6年度 北海道幼稚園教諭中央リカレント・冬季教員研修会


【 終了しました 】

【日時】令和7年1月9日(木)9:45~15:30
【会場】ホテル札幌ガーデンパレス (札幌市中央区北1条西6丁目)
【定員】会場参加:500名・オンライン参加:定員上限なし
※オンライン参加について定員はありませんが、配信先数に上限があるため、配信は原則「園単位」としてご協力をお願いいたします。勤務体制、感染防止対策などの事情がある場合は個人単位での視聴も可とします。
【参加費】会員2,200円(会場参加・オンライン参加とも1名につき)
【内容】
 ・受付   (   9:15~  9:45)
 ・開会式  (   9:45~10:10)
 ・基調講演 (10:30~12:00)
 ・分科会     (13:30~15:30)
  
 ※開催案内は各園にお送りしておりますので、必ずご確認ください。
 ※基調講演・分科会の詳細は開催案内または下記をクリックしてご覧ください。 


講師:札幌国際大学 名誉教授
   北海道教育委員会幼児教育推進センター スーパーバイザー 平野 良明 先生
〔テーマ〕
「明日を拓く北海道の幼児教育~これまでのことと、主としてこれからのこと~」

 (研修俯瞰図番号:C1)

〔講演概要〕
 昭和、平成、令和に渡って、今年度3月まで養成校教員として46年間、保育者養成と関わってきました。この間いつも、関心事は子どもの姿であり続けました。
 短期間の小学校教員生活を経て静修短期大学に赴任した1978年にはキャンパス内にあった付属幼稚園に3日にあげずに顔を出し、園児と遊び、先生方と語り合ったものです。
 1981年からは実習巡回を通して訪問園に2時間、3時間と居座って、指導担当の先生だけでなく、歓待してくださる園長先生と保育談義に花を咲かせ教わり続けました。昭和から平成の初期にかけては、本当に多くの園長先生から薫陶を受け、現場の声と教育の本質論を重ね続けたものでした。
 この間もこの後も北私幼は幼児教育の質の向上を目指し、絶えざる研修を重ねてきました。
 バラバラだった養成校も養成校協会を設立し、北私幼との間に北海道幼稚園教諭養成懇話会が設立されました。この会は今日の養成連絡協議会に発展しますが、免許制度の変更にも向き合える組織として成長してしました。
 その後、我が国の幼児教育は先の教育要領の改訂をめぐって、OECDによるエビデンスを踏まえた非認知能力の育成や次の改訂に向けて、18歳までを見通す教育のための幼小連携の充実を目指す方向性が示される現状に至っています。
 私が保育者養成に関わるようになった日からの変わらぬ「幼保一元化」への願いも徐々に徐々に変化してきました。今日はプラトンの時代、あるいはもっと前から変わらぬ教育の本質とこれからの時代に求められる幼児教育について、必要に応じて事例も考えながらお話したいと思います。
 北海道の幼児教育の明日を拓くために、課題は山積みですが、それを乗り越える明日への願いを語らせていただきます。



〔平野 良明 先生 プロフィール〕
東京学芸大学教育学部A類社会科哲学専攻卒業
東京学芸大学大学院修士課程学校教育第一講座教育哲学専攻修了
東京学芸大学修士
日本私立短期大学協会 常任理事
北海道幼児教育連絡協議会 顧問
大学・短期大学基準協会(JACA) 評議員
※上記は一部抜粋

講師:札幌国際大学短期大学部 幼児教育保育学科 教授 深浦 尚子 先生
〔テーマ〕
「乳幼児の発達と発達を促す保育環境について」

(研修俯瞰図番号:C2)

〔講演概要〕
 保育者は保育に向かう姿勢として、子ども一人ひとりの発達をみつめ、その子なりの発達過程をとらえ、今その過程のどこにあり、どう発達しつつあるのかを知り、さらにどこに向かって欲しいかという願いと突き合わせながら保育を考えることが求められています。
 本分科会では発達の理解を深めるために、乳幼児の発達の特性と連続性、発達を促す保育環境はどういう環境なのかということについてお話します。



〔深浦 尚子 先生 プロフィール〕
札幌国際大学短期大学部 幼児教育保育学科 教授・学科長
全国保育士養成協議会 理事
専門:発達心理学
※中堅教員以上対象の研修です

講師:北翔大学短期大学部 こども学科 教授 菊地 達夫 先生
〔テーマ〕
「なくそう保育活動中の事故!」

(研修俯瞰図番号:A3) ※文部科学省マネジメント分野該当

〔講演概要〕
 本講座では、近年における保育事故の実態や特色を確認し、保育施設内外における危機管理・対策のあり方として、
①危機管理の構造・定義
②子どもの命を守るために必要な8つの事項
③ヒヤリハット
④リスクマネジメント(危機回避)
⑤危機管理体制の具体的事例
⑥安全情報の共有・連携の大切さ
などを取り上げていきます。



 〔菊地 達夫 先生 プロフィール〕
獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒業
駒澤大学大学院人文科学研究科(地理学専攻)修士課程修了
駒澤大学大学院人文科学研究科(地理学専攻)博士後期課程
 
札幌創成高等学校地理歴史・公民科教諭、北海道浅井学園大学短期大学初等教育学科専任講師、浅井学園大学短期大学部こども学科准教授を経て現職。

講師:札幌国際大学 人文学部心理学科(子ども心理専攻) 教授 木村 彰子 先生
〔テーマ〕
「日々の保育と教育課程・全体的な計画」

(研修俯瞰図番号:E1)

〔講演概要〕
 幼稚園教諭になった当初「教育課程って難しい」と思っていました。また、「長い時間をかけて作ったけれど、使えるものになっていない」という経験もしました。いろいろな園の教育課程を拝見し、「自由で良いのだ」という思いも持ちました。皆さんはいかがですか?
 教育課程は日々の保育とどのようにつながっているのでしょう。改めて、日々の保育と教育課程について、確認したり考えたりするきっかけになる分科会になればと思います。



〔木村 彰子 先生 プロフィール〕
札幌国際大学 人文学部心理学科子ども心理専攻 教授
札幌市立幼稚園教諭として25年間勤務後、札幌国際大学大学院心理学研究科臨床心理実務専攻修了。臨床心理士として札幌市内小中学校スクールカウンセラー。
札幌国際大学人文学部心理学科子ども心理専攻 非常勤講師、同大学専任講師、同大学 准教授を経て2023年4月より現職。

講師:帯広大谷短期大学 社会福祉科子ども福祉専攻 教授 滝澤 真毅  先生
〔テーマ〕
「保育における発達の支援~『障がい児』『気になる子』『気にならない子』という区分を超えて」

(研修俯瞰図番号:D3)

〔講演概要〕
 今回、特別支援というテーマで講師を依頼されましたが、障がいを持つ個別の子どもの保育・教育に関して、具体的なアドバイスなどができるような場ではないと思います。
 そこで、どんなお話をするか迷いましたが、障がいを持つ子ども、気になる子ども、気にならない子ども、という区分けを超えた普遍的な発達の支援を保育でどのように展開していくかということについて、私の考えていることをお話したいと思います。



〔滝澤 真毅 先生 プロフィール〕
帯広大谷短期大学社会福祉科 教授
北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程中退
釧路短期大学幼児教育学科、山形短期大学(現・東北文教大学短期大学部)子ども学科を経て、2010年より帯広大谷短期大学社会福祉科勤務。
保育士、臨床発達心理士、帯広市特別支援保育巡回指導員、平取町乳幼児健診心理相談員、北海道幼児教育推進センター幼児教育相談員(エリアスーパーバイザーー)
(専門)発達と保育の心理学、特別支援保育
(共著)
「子育て支援 保育者に求められる新たな専門的実践」(同文書院2022年)
「子どもの姿から考える保育の心理学」(ケイ・アイコーポレーション2022年)
「子ども家庭支援論 保育を基礎とした子ども家庭支援」(同文書院2022年)
「保育内容 子どもと環境 基本と実践事例 第三版」(同文書院2023年)
「保育者・教育者になる人のための特別支援教育-当事者の声を聴く-」(萌文書林・印刷中)

講師:藤女子大学 人間生活学部子ども教育学科 教授 高橋 真由美 先生
パネリスト:
   北翔大学短期大学部 こども学科 准教授 菜原 桂子 先生
   認定こども園北野しらかば幼稚園・保育園 保育教諭 野田 真奈 先生
〔テーマ〕
「より良い実習の在り方とは?」
    ~実習生の指導を通して園の保育の質を問い直す~

(研修俯瞰図番号:F2)

〔講演概要〕
 教育実習において、実習生を受け入れる園はどのような方法で学生を指導すれば良いのか等の悩みを抱えている園も少なくないでしょう。一方で、学生を送り出す養成校からすると、実習を通して期待する学びのビジョンはあるものの、それを園とどのようにして共通理解を図り、今後の学生指導につなげていけば良いのかといった課題もあるようです。
 本分科会では、そのような双方の課題解決に向けて札幌市私立幼稚園連合会と養成校が一昨年に考案した「実習の在り方モデル」について、実際にそのモデルを活用した養成校教員と現場保育者の実践報告を交えてお話します。その上で、実習指導を通して園の保育の質を問い直すことの意義について会場の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。



〔高橋 真由美 先生 プロフィール〕
藤女子大学人間生活学部子ども教育学科 教授
 
藤女子短期大学保育科卒業後、幼稚園教諭として私立幼稚園に勤務。
山口県山口市に移り住み、保育所勤務を経験する。
2002年明星大学通信制大学院で修士(教育学)取得。
北海道幼稚園教諭養成校協会 理事
北海道幼児教育連絡協議会 理事
(専門)保育学
(研究テーマのキーワード)保育者養成、保育環境など

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参加・運営について-留意事項-

新型コロナウイルス感染症は5類に移行しましたが、研修会の参加にあたっては、一定の感染防止対策へのご理解・ご協力をお願いいたします。